なら学研究会

奈良女子大学なら学研究センターのワーキンググループ「なら学研究会」の活動報告。奈良の研究史・研究者の回顧・再評価をおこなっています。

澤田家資料返却

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  • 【日時】2017年2月5日(日)15時~
  • 【場所】澤田家
  • 【参加】寺岡・磯部、小林写真工業

ずっとお借りしていた澤田家所蔵の澤田四郎作旧蔵資料返却のため、澤田家にお邪魔しました。撮影画像データもお渡しし、大阪大谷大学澤田文庫調査の進捗、遠野市立博物館での調査のことをお伝えしました。澤田さんは「おじいちゃんは」と昔を思いだしながら、宮本常一や岸田定雄をはじめとるす人たちの訪問が絶えなかったころのことを話しておられました。文献をとおしてしか知らない我々にとっては貴重な証言です。

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澤田さん宅には数度お邪魔いたしましたが、そのたびにご馳走をいただきます。以前お邪魔したときはショートケーキ、今回はいちご大福。みな澤田さんお手製のものです。どれも美味でした!!!

貴重な資料をお貸しいただいただけでなく、いつも美味しいご馳走をありがとうございます。また、本研究へのご理解とご配慮、あらためて御礼申し上げます。

 

トップの画像は、ヤフオクで入手した『五倍子雑筆』4・5号(昭和11年7月)。澤田四郎作編集発行の個人雑誌で、こうした雑誌運営がのちの近畿民俗へとつながっていくのだと思われます。方々に配布していたようで、架蔵のものは「後藤貞夫」宛。後藤は大分出身で、『大分昔話』などの共単著があります。卒論口述試験が終わったら、同誌の所蔵調査と配布先の確認に行ってこよう。メモメモ。