なら学研究会

奈良女子大学なら学研究センターのワーキンググループ「なら学研究会」の活動報告。奈良の研究史・研究者の回顧・再評価をおこなっています。

澤田四郎作研究記事一覧

リンクのないものは現在作成中です。 『「知」の結節点で 澤田四郎作 人・郷土・学問』(研究パンフレット) 【史料と論考】(リンク先よりダウンロードできます) 磯部敦・三浦実加「翻刻 澤田四郎作『日誌』(大正15年10月〜昭和2年4月)」(『なら学研究…

【11】なら学研究報告11号

『なら学研究報告』11号を公開しました。 タイトル:【資料紹介】戦後奈良北部の農村史『田原村史』 著者等 :陌間紗佳(はざま・さやか) 掲載誌等:なら学研究報告, 11, pp.1-18 公開先 :奈良女子大学学術情報センター http://hdl.handle.net/10935/6027 …

【おしらせ】なら学イベント2点

大和・紀伊半島学研究所一般共同研究成果報告会 2月22日(木)13:00〜17:00 奈良カレッジズ交流テラス(奈良女子大学内、抽選20名)、およびオンライン(抽選なし)で開催 なら学研究センターを含む3センターの公募型共同研究の成果報告会を行います。講演…

下北山村教育委員会との共同研究

9月12日(火)〜15日(金)にかけて、下北山村歴史民俗資料館に調査に行ってきました。 下北山村出身の建築家西村伊作が設計した旧桑原医院を移築した歴史民俗資料館 この調査は、下北山村教育委員会との共同研究の一環としておこなったもので、下北山村歴史…

【37】近世大和に存在した観光案内人

【テーマ】「近世大和に存在した観光案内人」 【講師】安田真紀子氏(奈良からくりおもちゃ館館長、奈良大学講師) ■ 日時 2023年9月10日(日)14:00〜 ■ 形態 オンライン ■ 参加 20名(途中の出入りあり) 本研究会で講師の安田真紀子氏は、近世資料を提示…

近世大和に存在した観光案内人(なら学研究会 #37)

第37回なら学研究会(ヤマキイサロン)のご案内 現代の奈良にとって重要な時代であるにもかかわらず、研究蓄積の少ない近世。今回は、近世大和に存在した観光案内人について、安田真紀子先生にご紹介いただきます。 近世の観光案内人といえば御師(おし)が…

【36】奈良の地誌研究における、最新の判明事項と研究の諸問題

【テーマ】「奈良の地誌研究における、最新の判明事項と研究の諸問題」 【講師】大塚恒平氏(Code for History 代表) 情報学、地理学、郷土史。地図技術者20年の経験から、古地図アプリMaplatを完成させる。Maplatの活用事例検討のために郷土史に取り組み始…

なら学研究センター「要覧」(2022年度版)

奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所なら学研究センターの2022年度版『要覧』が公開されました。 http://www.nara-wu.ac.jp/naragaku/report/2022catalogue.pdf 上記はなら学研究センターのホームページにアップされているものです。 なら学研究会は、「奈良…

『なら学研究報告』1〜10号紹介

なら学研究センター(奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所)の紀要『なら学研究報告』が10号を迎えました。 1号1報告のウェブジャーナルとして2019年5月に創刊しましたが、そこから3年半、2022年11月に10号を刊行することができました。「基礎研究や基礎デー…

第36回なら学研究会のご案内

近年、歴史学上のテーマにIT技術を積極的に応用する研究が行なわれています。 そうした研究を牽引してこられた大塚恒平氏に、かつて住んでおられた奈良を対象にした研究成果をご紹介いただきます。 【テーマ】「奈良の地誌研究における、最新の判明事項と研…

【35】幕末の奈良まちに生まれた奇豪:宇宙庵 吉村長慶

【テーマ】幕末の奈良まちに生まれた奇豪:宇宙庵 吉村長慶 【話 者】安達正興氏 【聞き手】寺岡伸悟(奈良女子大学なら学研究センター長) 奈良の近代史において「語られざる存在」であった「長慶さん」に光をあて、同タイトルの労作を2011年に出版された安…

前登志夫旧蔵資料調査の開始

10月15日(土)、「峠のまなび舎」の拠点である旧広橋小学校(1999年閉校)と、その広橋地区で生まれた歌人の前登志夫(1926−2008)宅を訪問しました。 峠のまなび舎 「峠のまなび舎」は広橋地区の地域活性プロジェクトで、広橋小学校の旧校舎を用いて地域交…

【34】吉野の山村と私の研究——十津川村を中心に

2022年9月11日(日)、岡橋秀典氏(奈良大学教授、人文地理学)を講師にお招きして、「吉野の山村と私の研究——十津川村を中心に」と題した研究会(第34回研究会)を開催した。 講師の岡橋氏は農村地理学がご専門。日本の農山村とインド地域研究を行ってきた…

第35回なら学研究会のご案内

【テーマ】幕末の奈良まちに生まれた奇豪:宇宙庵 吉村長慶 【話 者】安達正興氏 【聞き手】寺岡伸悟(奈良女子大学なら学研究センター長) 奈良の近代史において「語られざる存在」であった「長慶さん」に光をあて、同タイトルの労作を2011年に出版された安…

花岡大学旧蔵史料調査(続)

9月9日(金)、大淀町佐名伝所在の浄迎寺を訪問し、拝借資料の返却と、新たな調査史料をお借りしてきた。 浄迎寺門前 拝借資料(1) 拝借資料(2) 前回にひきつづき、今回も方々からの雑誌と書簡。雑誌は、京都、大阪をはじめ、各地で発行された児童文学系…

畝傍高校所蔵史料閲覧訪問

畝傍高校ご所蔵の史料閲覧のため、訪問してきました。 畝傍高等学校正門 畝傍高校は、明治29年(1896)設置の奈良県尋常中学校畝傍分校に始まる長い歴史を持っています。 史料館保管の学校文書、図書室配置の書籍、部室排架の文芸誌類。旧制中学以来の歴史を…

花岡大学旧蔵史料調査

一ヵ月前に以下の記事を投稿しましたが、今回、あらためて浄迎寺を訪問し、旧蔵史料の確認をしたのちに調査史料をお借りしてきました。 今回拝見したのは、花岡大学旧蔵雑誌。大学が執筆した雑誌のほか、大学宛寄贈雑誌も多々ありました。北は北海道、南は鹿…

第34回なら学研究会のご案内

【テーマ】吉野の山村と私の研究——十津川村を中心に 【講 師】岡橋秀典氏(奈良大学教授、人文地理学) ご業績 『現代農村の地理学』(単著、古今書院、2020年) 『現代インドにおける地方の発展-ウッタラーカンド州の挑戦』(共著、海青社、2014年) 『山…

花岡大学旧蔵史料調査に向けて

奈良県は吉野郡大淀町佐名伝に所在する浄迎寺に寺岡(奈良女子大学)と磯部(奈良女子大学)、松田度氏(大淀町教育委員会)の3人でお邪魔し、花岡大学旧蔵史料を見せていただきました。 浄迎寺 花岡大学は、この浄迎寺の花岡大雄の次男として生まれました。…

【33】下北山村を知る

第33回なら学研究会を開催した。 テーマ:下北山村を知る 講 師:巽正文氏(元・下北山村歴史民俗資料館長) 日 時:2022年3月14日(月)午後2時~4時 開催:zoomによるオンライン開催 参加:27名 巽正文氏 下北山村がどのあたりにあるかご存じだろうか。 …

樽井由紀『奈良盆地におけるノガミ行事に関する研究 その1』の公開

樽井由紀氏(奈良女子大学非常勤講師、大和・紀伊半島学研究所なら学研究センター協力研究員)による『奈良盆地におけるノガミ行事に関する研究 その1』(令和2年度奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所一般共同研究助成金報告書、2021年3月)が公開されまし…

第33回なら学研究会のご案内

【テーマ】下北山村を知る 【講 師】巽正文氏(元・下北山村歴史民俗資料館長) 奈良県南部でも北山川筋にあり県内では独自の文化圏を形成してきた北山郷、下北山村。この歴史と村内の集落ごとの特徴について、巽正文氏にわかりやすく語っていただき、質疑を…

撮影、順調に進行中

お借りしている史料、山添村下浦家文書の撮影もゴールが見えてきました。残すは手習い史料のみ。 こちらの表紙には「清書双紙」と書いてあるけれど、なかみは真っ黒。寺子屋を描いた錦絵にはかならず出てくるアレですね。こうした史料のほか、奈良県内で刊行…

【32】『生駒新聞の時代 山崎清吉と西本喜一』をめぐって

第32回なら学研究会がオンラインでおこなわれた。 題目:『生駒新聞の時代 山崎清吉と西本喜一』をめぐって 講師:吉田伊佐夫氏(元産経新聞記者)、小島亮氏(中部大学人文学部教授) 日時:2021年10月14日(木)17:00~19:00 開催:zoomによるオンライン…

撮影環境構築中

今月から始動する資料撮影に向けて、撮影環境づくりをしています。 精度の高い画像が撮れ、かつ資料を傷めず、また体への負担が少ないセッティングとは? そして、資料配置から撮影、パソコンでのデータ確認という一連の動作がスムーズにいくような動線とは…

第32回なら学研究会のご案内

【テーマ】『生駒新聞の時代 山崎清吉と西本喜一』をめぐって 最近、風媒社より吉田伊佐夫氏と小島亮氏のご共著『生駒新聞の時代——山崎清吉と西本喜一』が出版されました。 『金鵄発祥』、高山茶筌で名高い大阪と奈良の境界・北大和。大正青年運動から生まれ…

諸資料の撮影開始

諸資料の撮影を開始しました。撮影が終わった資料から、順次『なら学研究報告』誌上で公開していく予定です。 今日撮影したのは、山添村下浦家文書より『誌上談話会』第2号(昭和3年11月)。勝原村の青年団が作成頒布した謄写版の冊子です。当時の青年団活動…

谷彌兵衛氏ご所蔵の資料をご寄贈いただきました

吉野林業史を研究されてきた谷彌兵衛氏よりなら学研究会に、吉野を中心とした林業史や地域史に関する史資料をご寄贈いただきました。 ご研究に使用されてきたもので、原文書など貴重なものも多々含まれます。これから目録を作成し、画像とともに追って公開し…

【31】いかにして〈なら学文献〉を料理するか——研究アプローチと課題

第31回なら学研究会が2月20日にオンラインで行なわれた。参加者10名。 今回は、本学准教授でなら学研究センターの研究員でもある磯部敦氏が「いかにして〈なら学文献〉を料理するか:研究アプローチと課題」と題して語った。 最近、磯部氏は、近代以降の奈良…

第31回なら学研究会のご案内

奈良・大和の郷土研究のネットワークを研究・再評価する「なら学研究会」。今回は、本学准教授磯部敦氏に、「いかにして〈なら学文献〉を料理するか:研究アプローチと課題」と題して話題提供いただきます。 講師:磯部敦(本学准教授) テーマ:いかにして…