昭和44年11月刊。著者兼発行者は澤田四郎作、出版元は創元社。書名「山でのことを忘れたか」は、同書に収められた論文のタイトル。
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- はじめに
- もくじ
奈良女子大学文学部『研究教育年報』12号(2015.12)に、今後の「なら学」研究の礎となる文献が二本掲載され、奈良女子大学学術情報リポジトリで公開されました。
(1)山上豊:戦後奈良県の地方史誌の刊行とその執筆者たち
Nara Women's University Digital Information Repository: 戦後奈良県の地方史誌の刊行とその執筆者たち
(2)浦西勉:奈良県における民俗調査を通して地域郷土文化史を研究した先達
Nara Women's University Digital Information Repository: 奈良県における民俗調査を通して地域郷土文化史を研究した先達
両氏はともに「なら学研究会」のメンバーで、上記は第1〜3回研究会での報告に基づくものです。
リンク先よりダウンロードしてご覧ください。
澤田四郎作研究の一環として、澤田の生家、澤田酒造にお邪魔して四郎作に関するお話をうかがってきました。澤田酒造は天保元年(1830)創業にかかる老舗の酒蔵で、澤田のご本家。
今回お話をうかがったのは、六代目ご当主の澤田定至人さんです。澤田四郎作は、ご当主にとっては「おじいちゃんの弟」にあたります。
澤田四郎作にとって、生家は文字どおり原点にあたります。祖母や母から聞いた昔話、二上山の麓、五位堂という風土。文献からは澤田の原風景としての五位堂が浮かびあがってきますが、今日はこれに加えて、澤田家の家風・気質、そして澤田家に伝わる幼少時代の四郎作の話をうかがうことができました。なんともやんちゃな子どもだったようです。
お忙しい中、お時間を割いていただいた澤田定至人さんと御家族の皆様に感謝申し上げます。
お話をうかがったあとは、酒蔵と音楽院も見学させていただきました。交わるとは想像もつかない酒造り・医学・音楽が見事に融合した澤田家に圧倒された半日でした。
※ 遠方に二上山を望む。踏切をわたった先に、澤田医院(四郎作の兄が開業)があります。
第17回なら学研究会
※ 狭川氏は1920年奈良県生。96歳。1932年に東大
今回のなら学研究会は、
研究会では以前から、奈良大和の知的・文化的文脈において、
今回その第一回目の試みとして、
東大寺の歴史、そして学園のお話、お水取りのお話・・・。
ずっとお借りしていた澤田家所蔵の澤田四郎作旧蔵資料返却のため、澤田家にお邪魔しました。撮影画像データもお渡しし、大阪大谷大学澤田文庫調査の進捗、遠野市立博物館での調査のことをお伝えしました。澤田さんは「おじいちゃんは」と昔を思いだしながら、宮本常一や岸田定雄をはじめとるす人たちの訪問が絶えなかったころのことを話しておられました。文献をとおしてしか知らない我々にとっては貴重な証言です。
澤田さん宅には数度お邪魔いたしましたが、そのたびにご馳走をいただきます。以前お邪魔したときはショートケーキ、今回はいちご大福。みな澤田さんお手製のものです。どれも美味でした!!!
貴重な資料をお貸しいただいただけでなく、いつも美味しいご馳走をありがとうございます。また、本研究へのご理解とご配慮、あらためて御礼申し上げます。
トップの画像は、ヤフオクで入手した『五倍子雑筆』4・5号(昭和11年7月)。澤田四郎作編集発行の個人雑誌で、こうした雑誌運営がのちの近畿民俗へとつながっていくのだと思われます。方々に配布していたようで、架蔵のものは「後藤貞夫」宛。後藤は大分出身で、『大分昔話』などの共単著があります。卒論口述試験が終わったら、同誌の所蔵調査と配布先の確認に行ってこよう。メモメモ。
【日時】2017年1月30日(月) 9:00〜 ※追記:終了は2月2日(木)
【場所】大阪大谷大学図書館
【参加】寺岡・磯部、小林写真工業
大阪大谷大学所蔵澤田文庫の撮影が始まりました。図書館の演習室をお借りしての撮影です。澤田四郎作に関する貴重な資料が多数あるなか、今回は、澤田のパーソナルな側面を検討するための資料——日記や書簡、切り抜きなど——を撮影します。
資料の撮影にご協力いただいた大阪大谷大学と小林写真工業さんに御礼申し上げます。
本研究(学内プロジェクト経費)では、澤田の人脈や交流をとおして〈知〉の結節点としての澤田四郎作を浮かびあがらせようとしていますが、さて、可視化にはどのような方法があるでしょうか。
国文学研究資料館の「近代書物流通マップ(β版)」のように、GoogleMaps上に人を配置していくのもひとつの方法です。
あるいは(私たちの技術はさておき)、Gephiなどを使って点と点を結び、交流の多寡を線の太さで示すなどリゾーム的に表現するというのも面白そうです。
どのようにしてネット(網)ワーク(ありよう)を紙上や画面上で表現するか、面白そうな話し合いになりそうです。
※ 画像は、小林写真さんの「簡易撮影部屋」(移動式撮影所とも)。こちらに作製例が載っています。欲しい、、、。