なら学研究会

奈良女子大学なら学研究センターのワーキンググループ「なら学研究会」の活動報告。奈良の研究史・研究者の回顧・再評価をおこなっています。

澤田酒造での聞き取り調査

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  • 【日時】2017年3月4日(土)10時〜
  • 【場所】澤田酒造株式会社
  • 【参加】寺岡・岩坂・山上・樽井・磯部

澤田四郎作研究の一環として、澤田の生家、澤田酒造にお邪魔して四郎作に関するお話をうかがってきました。澤田酒造は天保元年(1830)創業にかかる老舗の酒蔵で、澤田のご本家。

今回お話をうかがったのは、六代目ご当主の澤田定至人さんです。澤田四郎作は、ご当主にとっては「おじいちゃんの弟」にあたります。

澤田四郎作にとって、生家は文字どおり原点にあたります。祖母や母から聞いた昔話、二上山の麓、五位堂という風土。文献からは澤田の原風景としての五位堂が浮かびあがってきますが、今日はこれに加えて、澤田家の家風・気質、そして澤田家に伝わる幼少時代の四郎作の話をうかがうことができました。なんともやんちゃな子どもだったようです。

お忙しい中、お時間を割いていただいた澤田定至人さんと御家族の皆様に感謝申し上げます。

お話をうかがったあとは、酒蔵と音楽院も見学させていただきました。交わるとは想像もつかない酒造り・医学・音楽が見事に融合した澤田家に圧倒された半日でした。

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※ 遠方に二上山を望む。踏切をわたった先に、澤田医院(四郎作の兄が開業)があります。