- 題目:近世奈良町木辻遊廓の歩み
- 講師:井岡康時(奈良大学教授)
- 日時:2020年10月25日(日)14:00〜16:00
- 開催:zoomによるオンライン開催
- 参加:13名
前回に引き続いてオンライン開催。画面越しに見、聞き、話すことにも慣れてきたころで、違和感なく楽しむことができた。
報告では、下記井岡論文をふまえ、かつ資料にもとづきながら木辻遊廓の歴史を概観し、その後、参加者の興味関心に沿っての質疑応答となった。
興味深かったのは、木辻が崖上にあるという立地。同町の上、鳴川町はその名のとおり川が流れており——といっても小さな川で、このあたりについては橋本都耶子「鳴川の道」を参照——、京終から橋本町までの直進する途中にあるにもかかわらず、こうした環境が自然の堀「境目」と機能していたのではないかとのことであった。
この周辺に中将姫伝承が多いのはなぜかという質問も出た。答えは出ず、さまざまな意見が交わされたが、このあたりもまた考えていきたいところである。
研究会終了後、東木辻町を散策した。これまで何度か歩いたところではあったが、研究会後とあって、これまでと見える風景も異なっていた。写真がなぜかアップできなかったので、参考までに磯部(研究会メンバー)がSNSに投稿したものをご覧くだされ。
息子を幼稚園に送ったつでに、研究会参加記のために東木辻を歩いてきた。
— 磯部敦 Atsushi ISOBE (@a24isobe) 2020年11月11日
研究会でも話題になったけれど、「坂」の町なんですよね。かつては鳴川と東木辻のあいだに川も流れていて、それが境目として機能してたとのことでした。
以前にも歩いたことがあるけれど、そのときとはまた違った風景でした。 pic.twitter.com/vyX7UgnC5e